吉野家がそば店を本格展開

吉野家がそば店を本格展開
(引用:日本経済新聞朝刊 P11 2009/7/17)

 吉野家HDが、「吉野家」ブランドでそば店を来年までに店舗数を現在の2倍の30店に増やす。
郊外店舗で牛丼とそばを併売すると女性客や家族客が取り込める効果を確かめ、展開できると判断した。
そば併設店のブランドは「吉野家」だが、看板は既存店のオレンジ色ではなく、紺色にして既存店と区別する。
そば併設店はテーブルを中心に40席程度。店内でそば粉100%の十割そばを製麺し、注文を受けてからゆでて提供する。
メニューは、「かけそば」(400円)など。

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▼▼▼フランチャイズタイムズの視点

吉野家HDはM&Aによる多角業態化を積極的に進めていたが、ラーメン事業での「びっくりラーメン」廃止を始めとして、「京樽」「ステーキどん」など不振から脱却できないブランドが多く、M&A戦略の見直しを余儀なくされている。
そんな中での「吉野家」ブランドを使用した「そば業態」の展開は大きな方針転換である。
これは、昨今の景気後退によって優良物件情報が多数入手できる一方で、既存の「牛丼の吉野家」に加えて新たな業態を開発することで、そうした優良物件に積極的に展開していこうという意志の表れのように感じられる。

吉野家は、狂牛病の際に牛肉が入手できない中で、他社が様々な牛丼以外のメニューを展開していた中で、
敢えて頑なに「牛丼」にこだわり続け「吉野家」ブランドの価値を死守してきた。
この戦略は長期的には成功を収めて、今や消費者の「吉野家」に対するブランド認知、信頼度は抜群に高いといえる。
それだけブランドを大切に守り育て続けてきた吉野家が、そのブランド名を冠して展開する「そば業態」。

もし展開に失敗すれば「吉野家」ブランドに大きく傷がついてしまう。
そうしたリスクも踏まえて展開を決定したからには、品質には相当に自信があるのだろう。
結果が「吉」とでるかそれとも・・・。しばらくは様子を見守りたい。

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